こぼんさんの愚痴
<H19.01.17>
 最近のニュースや新聞を見ていると、目を覆いたくなるような事件が多い。子供への虐待・子供が親を殺める尊属殺人・見ず知らずの子供への殺人・悪戯・誘拐等と数え上げればキリがない。
 私の子供時代を思い出すと、両親・祖父母は絶対的な存在だった。特に父親は怖く、悪さをすれば怒られたし、真冬の雪の積もった中に放り出され、謝らなければ、家には入れてくれなかった。喧嘩もよくしたものだから、他人への痛みも分かっていた。今の時代も両親は怒るけど、揃って一緒に怒る。怒られた子供は助けを求めたくても、すがる人がいない。又、核家族が増えてきたせいで、祖父母にも怒られない。昔は近くに怖いお爺ちゃんが必ずいたものだけど、最近は怒るものならば、子供の両親が怒鳴り込みに来る。色々な人に怒れて成長したが、今思えば怒る事は愛情への裏返しと思う。怒られて人は成長して行くものだと思うし、このしつけが今大変役に立っていると私は思う。時代と共に世の中は変化して行くものだけど、良い風習が段々と減り、悪しき慣習ばかりが残って行く気がする。
 なぜ今の子供は変わってしまったのだろう。一つの要因として、余り外で遊ばなくなってしまった。ドロドロになり、ちょっとの悪さもしない。休みの日でも習い事が有り、自分の時間が持てなくなっている。今の世の中に遅れまいとして習い事を詰めすぎている。子供は本来純真無垢で疑う事をしないが、競争と言うレールに乗り、他人をもけ落としてでも上に上がる事をしている。親も、子供に少しでも良い学校に上がらせる為に、勉強を強制し、成績が上がらなければ、もがき苦しみ悩む。
 今の世から大凡二千五百年前、この世に仏教を作ったお釈迦様は、「人間は苦であり、その原因は欲にある」と説いている。人は誰でも悩みや苦しみを持っているとお釈迦様は説いている。子供の悩み、夫婦間の悩み、仕事の悩みと数え上げたらキリが無い。でも、人に話す事により悩み・苦しみは少し和らぐ。悩み・苦しみを解決するには、無理な背伸びをしない。例えば子供の成績が上がらず悩んでいたら、無理をさせないで出来る事から手をつけさせる。一つ一つ出来る様にし、勉強を楽しいと思わせる事が大切だ。又、仕事で壁にぶち当たった時は、初心に帰る事が大切。そして、視点も変える事も大切だ。
 では、どうしたら心休まる穏やかな生活を送る事が出来るので有ろう。行きすぎた欲を静めるにはどうしたら良いか。心のより所を探す。真言宗の開祖 弘法大師空海はこの身このままで誰もが仏さんと一体になる事が出来ると説いている。心のより所を仏さんに持てば、心も晴れる。それが家の御仏壇で有ったり、神棚で有ったり、お寺で有ったりと様々だが、先ずは心静かに手を合わせる事から始める事が大切。大人が子供に手本を示さなければ、子供は御詣りする事もしない。是非一生懸命御詣りする姿を見せ、真似する事からでも良いので、実践してほしい。
 弘法大師空海書座右の銘に、「人の短を道(い)う無かれ、己の長を説く無かれ」とある。これは、人の悪口を言っては駄目、自分の自慢話を言っては駄目だと言っている。人間は一人では生きて行けない、必ず周りの人に助けられて生きているだと云う事を自覚しなければいけない。
 信心(信ずる心)を安心(安心する心)に替えられるれば、最高の信仰。是非実践してもらいたい。